2024年01月30日 12:31

新潟県の弥彦村は、ソフトバンク子会社のBOLDLY(ボードリー)、大日本印刷(DNP)などと協力し、2月2日に自動運転EV「MiCa(ミカ)」の通年運行を開始する。冬季に一定の降雪・積雪がある弥彦村での通年運行開始に当たり、BOLDLYは1月上旬から降雪・積雪の環境下で「MiCa」を走行させ、適切なルート設定などの事前準備を行った。
弥彦村では、地元のバス事業者の事業撤退などを受けて、隣接する燕市と共同で、燕市と弥彦村の主要拠点を結ぶルートで広域循環バス「やひこ号」を運行している。しかし、ドライバーの高齢化や不足に伴い、ルートの拡大といった住民のニーズに応えることが難しいという課題があった。
弥彦村はこうした課題に対して、持続可能で利便性が高い公共交通サービスを実現するため、国土交通省の「自動運転実証調査事業」の採択を受け、自動運転EV「MiCa」2台の通年運行を開始する。「MiCa」は、弥彦村役場を起点とする北吉田ルート(片道約5.7km)と井田ルート(片道約2.5km)の2つのルートを走行する。どちらのルートも住宅地などを通り、弥彦村役場のバス停で「やひこ号」に接続。北吉田ルートでは「北吉田駅」のバス停でJR北吉田駅に接続する。
さらにルート上の計3カ所に、DNPの屋外デジタルサイネージ「モビリティポート」を設置。「MiCa」の運行状況や利用方法、イベントなどの地域情報を配信することで、利用者の利便性向上や地域活性化を図る。