日本ユニファイド通信事業者協会（JUSA）は、アジャストワン、Eligitel、KDDIウェブコミュニケーションズ、三通、ソフトバンク、まほろば工房と共同で、石川県穴水町の避難所にクラウド型固定電話を設置。避難している人々へ向けた無償提供を開始した。

クラウド型固定電話は、従来の電話網にクラウド型電話交換機（クラウドPBX）を接続。インターネットなどを経由して、固定電話番号（東京03、大阪06などではじまる地域電話番号。0AB-J番号ともいう）を提供する。

クラウド技術を使っているため災害に強く、設置も迅速・簡単であり、さらに従来の電話では実現できない多様な機能が搭載できる。特に、電話局から会社から自宅までの電話回線（電話線）が不要であることから、被災地に電話を迅速に設置・提供することが可能。

このたびは、地域の人々になじみの強い固定電話番号（市外局番0768）を用いた電話で、スマートフォンの操作が苦手な高齢者などに気軽に電話を利用してもらうことを想定している。本取り組みは2022年にJUSAが静岡県西伊豆町と締結したICTの利活用に関する包括連携協定を活用し、静岡県が支援をおこなっている石川県穴水町と調整を行った。

今回は要望を受けた穴水町の避難所のみに設置しているが、今後は被災地域全体に範囲を広げて提供を行っていく予定。