2024年01月25日 15:39

ヤンマーアグリは、電動モーターによる駆動で農業のCO2ゼロエミッション化を目指した小型電動農機のコンセプトモデル「e-X1」を初公開した。
電動農機は、環境性能だけでなく、電動モーターの優れた静粛性と環境性で、夜間や近郊農業、ハウス内での作業環境の改善が期待されている。このたび同社では、2025年の商品化を目指す小型電動農機について、コンセプトモデルを開発し、関係者向けイベントで初公開した。
本機は、機体の前後にロータリーや草刈り機などの作業機を取り付けることで、除草・除雪・耕うんなどのさまざまな作業に対応することができる。また、車輪ではなくクローラを採用することにより、斜面や不整地での安定的な走行を実現した。さらに運転席をなくし、遠隔操作で農作業時のオペレーターの安全を確保。自動運転機能の搭載も視野に、開発を進める。2025年に市場モニター開始を目指し、量産機の開発に向けて設計・試験を重ね、農業分野での脱炭素化に貢献する商品開発を積極的に進めていく。
ヤンマーグループでは、持続可能な社会の実現に向けて「YANMAR GREEN CHALLENGE 2050」を推進している。「大地」「海」「都市」のフィールドで、エンジンなどのパワートレインを軸に、アグリ、建機、マリン、エネルギーシステムなどの事業をグローバルに展開。環境負荷フリー・GHGフリーの企業を目指し、顧客価値を創造するソリューションを提供している。