2024年01月24日 15:34

アールティは、研究者向けに軸数、センサなどをカスタマイズできる身長約50cmの人型ロボット「Muriqui(ムリキ)」の受注販売を、1月24日より開始する。
世界中で軽作業の自動化などで活躍するロボットの開発が望まれており、とくに海外では、AIの進化によって人型ロボットの研究が加速。生成AIや機械学習の研究者が、実世界で動くボディとして研究開発用の人型ロボットを求めている。一方、研究室内でも利用しやすいサイズの人型ロボットは流通が少なく手に入りにくいため、身長約50cmサイズで二足二腕の歩行可能なロボットの需要がある。
アールティは2005年の創業以来、小型(約20cm)から大型(約150cm)まで多数の二足歩行ロボットの開発、販売実績があり、主に海外から多くの要望が寄せられている。そこでこの度、研究開発に適したサイズで安定歩行ができ、かつカスタマイズ可能な身長約50cmの人型ロボット「Muriqui」の受注販売を開始した。
Muriquiは、開発環境としてROS 2に対応。シミュレータ環境としてGazeboでMuriquiを動かすためのROS 2パッケージを提供し、将来的には、物理演算エンジンMuJoCoに対応する予定。ハードウェアは、AI開発に対応したソフトウェア開発のしやすさ、開発中や実験中にどこが壊れやすいか等を意識。軸数の他、カメラやマイクロフォンなどのセンサ、外装などを要望に応じてカスタマイズも可能となっている。