2024年01月22日 12:48

イシンは、「不動産テック」分野の注目スタートアップや資金調達動向をまとめた「不動産テック50」レポートをリリースした。
仲介業者を介した伝統的なビジネスモデルや業界に精通したIT人材の不足など、様々な要因から不動産業界はデジタル化が難しいと言われてきた。しかし、デジタルネイティブといわれるミレニアル世代やZ世代が住宅の賃貸・購入を検討する年齢に差し掛かり、より利便性が求められるようになったこと、また業界内でも業務効率化やビッグデータ分析等の要請が高まったことから、デジタル技術を活用したプロップテックが近年急速に発展した。
加えて、パンデミック時の大規模な金融緩和による金利の低下を背景に、不動産売買がより盛んになり、インスタントバイヤー(iBuyer)というデジタル技術を活用した住宅転売ビジネスモデルが注目を集めた。他にも様々な売買関連サービスを提供する企業に資金が集まっている。また、オンライン上で手軽に物件探索・契約ができるプラットフォームや、不動産業者向けの物件管理・業務効率化ツールは日々進化を遂げており、これらの技術を活用した民泊ビジネスはアフターコロナ時代を迎えて再び活況を呈している。さらに家賃の高騰やリモートワークなど働き方の変化を背景にシェアオフィス・シェアハウスをはじめとしたスペースシェアリングにも注目が集まっている。
今回のレポートでは、世界の不動産関連スタートアップの中から累計資金調達額トップ50社(2023年9月時点)をピックアップし、カテゴリーに分類して紹介する。