2023年12月06日 12:51

海洋文化創造フォーラムは、灯台擬人化プロジェクト「燈の守り人(あかりのもりびと)」において、北海道稚内市「稚内灯台」を擬人化したシンボルキャラクターを製作し、その記念として、プロデューサーが11月30日に稚内市役所を訪問し、キャラクター贈呈式を実施した。

海洋文化創造フォーラムは、灯台擬人化プロジェクト「燈の守り人」を推進する「燈の守り人製作委員会」との連携により、擬人化したキャラクターを用いて、地域の灯台を歴史・文化遺産として活用していく取り組みを推進している。この取り組みは、灯台に新たな歴史・文化価値を創出する活動として、次世代へ豊かで美しい海を引き継ぐために海を介して人と人とがつながる、日本財団「海と日本プロジェクト」の一環だ。

稚内灯台のキャラクターは、地名の語源「ヤム・ワッカ・ナイ」が「冷たい飲み水の沢」という意味であることから、青をイメージカラーにしている。また、稚内灯台は昭和の移築の際、灯の高さが変わらないように背の高い灯台に建てかえられた歴史があるため、キャラクターの設定に「急に背が伸びて、成長痛に悩んでいる」というエピソードを加えた。このように、「燈の守り人」は灯台固有の歴史にもとづいたエンターテインメントで、灯台が明治以降の日本の近代化に大きな貢献をしたという史実や、人知れず多くの命を救ってきたことを後世に伝える物語だ。今後、ボイスドラマ、グッズ展開などを通じて、稚内灯台が活躍する。

燈の守り人