2023年12月04日 19:27

都市再生機構 西日本支社(UR)、日本総合住生活(JS)、URコミュニティ、阪神電気鉄道及び武庫川女子大は、武庫川団地において連携。団地活性化の取組みによって、都市住宅学会が主催する2023年都市住宅学会 業績賞を受賞し、12月2日に主催者による表彰式が開催された。
本事業は、高齢化や人口減少が続く武庫川団地に、役割を終えた阪神電気鉄道の車両「赤胴車」を設置して地域のコミュニティ活動の拠点とすることにより、団地の活性化をめざすもの。赤胴車は単なるモニュメントではなく、誰もがアクセス容易で維持管理の継続性が担保された団地の集会施設。それとともに長年にわたり地域住民の移動を支え、幅広い年代層から親しまれてきた求心力の高い地域資源でもある。その赤胴車と周辺の広場で行われる様々なイベントは、地元自治組織を含む関係者の密な連携によって展開される独創性の高いものとなっている。
審査委員からは、「各組織の持つ資源やノウハウの強みが発揮された産学連携の有効なモデルであると評価される。赤胴車の認知度が上がり、団地外からも来訪者を増やしている。また団地入居率は増加傾向にある。さらに団地内・外の住民が抱く地域イメージの向上が確認されており、本事業の社会的貢献度は高いといえる。」と評価された。
今後も「赤胴車」が地域のランドマークとなるとともにコミュニティの拠点となるよう、これからも連携して取り組みを行っていく。