2023年12月04日 09:02

リゾートトラストは、ホテルのレストランで使用したコーヒー豆の搾りかすをリサイクルして飼料を製造し、その飼料で育てた食用牛を再びレストランで提供する食品リサイクルループの構築を目的とする実証試験を開始した。2024年3月中旬頃から横浜ベイコート倶楽部およびザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜にてコーヒー豆搾りかすを含む飼料で肥育した黒毛和牛を使った料理を提供できる見込みだ。

実証試験は、コーヒー豆の搾りかすを排出する横浜ベイコート倶楽部およびザ・カハラ・ホテル&リゾート横浜(食品関連事業者)と、コーヒー豆の搾りかすを含む飼料を製造する三友プラントサービス、コーヒー豆の搾りかすを含む飼料を用いて食用牛を肥育する太田畜産・太田家との協業で行うもの。

リゾートトラストが2022年度に廃棄したコーヒー豆の搾りかすは、75.8tで食品廃棄物の全重量の6.45%に相当する。従来は廃棄されていたコーヒー豆搾りかすのリサイクルにより廃棄量を削減し、それに伴いCO2削減効果が見込める。

今後、ホテルのワンストップ物流網を活用した回収・運搬の効率的な運用の拡大も含め、2024年6月頃を目途に実証試験の結果を検証し、食品循環資源の再生利用等の促進に関する法律(食品リサイクル法)に基づく食品リサイクルループ(再生利用事業計画)の認定に向けて申請を行う予定だ。

今後も、限りある資源の効率的な活用など、さまざまな取り組みを通して環境負荷の低減に努め、資源循環型社会の実現に貢献していく。