2023年11月30日 12:20

誠文堂新光社は、12月12日、「ma cuisine おいしさの引き出し方」を発売する。
数多くのレシピが載っていれば、それは役に立つ料理本だろうか。本書の著者で料理家・フード&ワインプロデューサーの平野由希子さんは、書籍、雑誌、広告のレシピ制作をはじめ、商品開発、ワイン・飲食店プロデュースなどを幅広く手がけている。著書に、料理哲学の原点ともいえるデビュー作「ふだん着のパリ野菜料理」、代表作である「ル・クルーゼ」シリーズ、「ソムリエ料理家のワインを飲む日のレシピ帖」ほか、フランス料理、おつまみレシピ本など多数。再現性の高い的確なレシピとともに、ワインをはじめとするお酒のペアリングを多岐にわたって提案している。本書は、著者がフランスの料理、日本での日々の料理を経て見えてきたレシピを、自らの言葉で丁寧に解き明かした、これまでの集大成ともいえる本だ。
たとえば、素材別に「じゃがいもの火入れは竹串がスッと通るまでではない」「葉野菜の茎と葉は別の野菜として使い分ける」「野菜料理の基本はオイル蒸し」「骨付きでない鶏肉は煮込まない」「切らずに揚げて旨みを閉じ込める」「梅と赤ワインで青魚を煮る」など、料理家の科学する眼差しで、これまでの野菜料理、肉料理、揚げ物、魚料理であたりまえの続けてきた料理法を細やかに検証。火入れや時間、テクニックなどで驚くほど変化する、レシピだけでは伝わらない、おいしさの引き出し方を提案する。
定価は4180円(税込)。発売日は12月12日。