2023年11月07日 19:16

パナソニックは、大同大学・光田恵教授指導の下、ナノイーXの照射による介護環境のニオイ(高齢者介護環境臭)と、尿臭(パラクレゾール)の脱臭試験を実施し、脱臭効果を確認した。さらに、日本介護協会理事長・平栗潤一さん協力の下、介護施設にナノイーX搭載のエアコンと大型空調機を導入したモニター評価を実施。当該施設在籍の介護士がニオイの効果を体感する結果を得た。
介護施設におけるニオイ対策は換気や消臭スプレーが主な手段だが、換気だけでは布などの繊維に付着したニオイを脱臭することは困難。逆に消臭スプレーを用いた場合、付着したニオイに対しては効果を発揮するが、部屋全体の脱臭を行うのは困難であり、ニオイ対策が介護士の手を煩わせる要因の1つになっている。
そこで、独自技術ナノイーXの介護環境のニオイに対する効果検証に加えて、実際に介護施設へナノイーX搭載製品を導入してモニター評価を実施。「高齢者介護環境臭」の成分、および付着臭として残る成分であるパラクレゾールを模擬臭として検証した。その結果、6段階臭気強度法による官能評価で「60分:弱いニオイ」「120分:やっと感知できるニオイ」と、脱臭効果が認められた。
さらに、介護施設における後述のモニター評価では、当該施設在籍の介護士18名全員から、ニオイの効果を感じたという回答が得られた。今後も国内外で継続的に検証を行うとともに、世界中の未来に、安心安全な清潔空間を届けていく。