2023年11月07日 12:05

要(かなめ)は、同社が開発した道路維持管理システム「セーフロードV」を、11月1日より北海道北見市にて運用開始した。
「セーフロードV」は、北見工業大学知財が有する簡易路面平坦性測定装置とICT技術を活用し、路面の凹凸を車の走行で計測するシステム。現在、広く使われている路面の凹凸計測器は、専用車両を利用するなどコスト面で負担の大きいものだった。そこで、同社では、一般車両に取り付けられるセンサー機器とWEBアプリケーションにより、低価格で計測できるシステムを開発した。
道路の凹凸の点検は、市民の人々が生活するうえで、安心・安全に直結するので、公平かつ迅速な対応が求められる。路面の補修箇所の早期発見と道路状況のデータベースを蓄積することで、道路の長寿命化に貢献する。同システムの計測データは、WEBブラウザでマップ上に表示され、PCやタブレット端末で確認可能。損傷の度合いによって色分けされる機能や当該地点の画像データを確認できる機能を有する。道路点検は目視や手作業の記録が中心のところ、システムにより「見える化」され、道路管理の解像度がより明確になるものと考えられる。過去データとの対比なども容易で、道路管理DX化の一歩となるものだ。
要では、「セーフロードV」について、興味を持つ自治体や道路管理者の人へ商品詳細や機能を知ってもらう機会を設けている。デモ利用なども対応可能だ。