2023年11月06日 19:46

グリーンコープふくおかは、福岡県田川郡赤村で有機農業に取り組む生産者が設立した鳥越ネットワークと連携、11月11日に飼料用トウモロコシの収穫を行う。地元生産者のほか、グリーンコープ関係者も一緒に収穫する。
トウモロコシ畑は6.8ヘクタールで、これは福岡 PayPayドームとほぼ同じであり、東京ドームの1.4倍の大きさ。そのうち2.5ヘクタールは、元々、耕作放棄された荒地だった。今回のトウモロコシの栽培は、飼料の国産化に向けた取り組みの一環。将来的には耕作地を25ヘクタールまで拡大することを目指している。
ウクライナや中東などの国際情勢の流動化、さらには円安の進行によって、輸入飼料がかつてないほどに高騰している。これまで輸入混合飼料は1トン6万5000円程度だったのが、今では10万円にまで値上がりした。国際情勢や為替に影響されず、将来にわたって安心・安全・高品質な牛乳を安定供給するには、国産の飼料で牛乳を安定供給できる一貫体制の構築が不可欠となる。
そこでグリーンコープはこの秋、下郷農業協同組合、耶馬溪酪農組合と基本協定書を締結。3者共同で国産飼料の製造から乳牛の飼育、そして牛乳の製造まで一貫して行える体制を新たに構築する。今後、田川郡赤村で栽培されたトウモロコシは、この3者共同のびん牛乳をつくるための乳牛の飼育に用いられる。