2023年10月31日 12:04

丸山製作所と高知工業高等専門学校は、丸山ウルトラファインバブル(MUFB)が減肥栽培に有益性を発揮するという実証結果を得、10月17日に現地報告会を開催した。
ウルトラファインバブル技術は、高い洗浄効果などを発揮する日本発の世界をリードする最新テクノロジーとして、幅広い分野で応用・実用化が進んでいる。その一方で、効果があまり見られない事例も存在していたが、要因の一つとして外的なものが考えられるため、同一の栽培環境を構築。ウルトラファインバブルが植物の成長に与える影響を、ファインバブルの研究を長年続けている高知工業高等専門学校とともに調査した。
実験では小松菜を用いて、MUFB技術で生成したウルトラファインバブルを含む水による「減肥20%(液肥80%)栽培での作物育成への効果」の検証を実施。ウレタンスポンジで発芽した小松菜の苗を24時間液肥が循環し、1日12時間LEDが照射される水耕栽培環境において生育させ、ウルトラファインバブルが作物の生育に与える影響を調査した。その結果、実験区で生育した小松菜は葉部分(可食部)がより大きく成長し、成長に関係するホルモン量もより多い傾向が見られた。
本実験ではMUFB水を使用することで肥料を20%削減することに加え、成長の促進効果を計測することに成功。丸山製作所は、今後もこの技術を軸に、産学連携の取り組みをより一層強化し、農業をはじめとした産業 の発展へさらなる貢献を目指す。詳しくはこちら。