2023年10月30日 16:06

太陽工業は、橋梁の点検・メンテナンスを容易にする膜素材を用いた常設足場「サン・ステラス」を、11月より販売開始。今後3年で10億円程度の売上を目指す。
全国にある73万の橋梁のうち約60%が2032年度に建設から50年を迎えるため、老朽化対策が必要。こうした点検・メンテナンスが必要な橋梁のなかで、例えば、鉄道と上下で交差する橋梁など仮設足場による補修工事が時間的に大きく制限される橋梁や、海上など仮設足場の設置が困難な橋梁などでは、常設足場の設置が有効な解決手段となる。今後は橋梁の老朽化の進展と就労人口減少を背景として、こうした常設足場を設置する必要がある橋梁の市場規模は拡大していくことが予想される。サン・ステラスは、この様な常設足場を必要とする橋梁向けの景観配慮型製品として販売する。
サン・ステラスは光を取り込み、紫外線をカットでき、耐燃焼性の高い膜材をはじめ、格子状のFRPやPVCプレートなどの複数部材で構成されたハイブリッドパネル。安全性に配慮した全面フラットで明るい床面をもつ常設足場で、脚立や台車を使用した作業もでき、継続的な点検・メンテナンスの作業効率が飛躍的に向上する。
サン・ステラスで橋梁を覆うことで、紫外線や飛来塩分から守り、メンテナンス作業そのものを大幅に低減し,橋梁の長寿命化を可能にする。また、橋梁の側面は膜構造との組合せで曲線形状を表現することも可能なため、夜間はライトアップにより、周辺環境に調和した美しい空間を演出できる。