2023年10月27日 12:58

コシダテックは、関東鉄道・常総線の海老原踏切道において、「踏切内AI滞留検知システム」を活用した踏切事故の未然防止に向けた実証検証を9月1日より開始。この度、11月に幕張メッセで開催される鉄道技術展に出展し、踏切内AI滞留検知システムの技術を披露する。
本システムは、踏切内に滞留する物体を大小問わず高精度かつリアルタイムに検知する。踏切付近に取り付けた市販のネットワークカメラの映像を、5Gネットワークで「docomo MEC(R)」に伝送。VAE や背景差分技術を活用して映像解析することで、線路内に滞留する物体を、大小問わず高精度かつリアルタイムに検知することができる。物体を検知した場合、運行管理者へのアラート通知や、接近する列車の運転士へ特殊信号発光機を介して、踏切内の異常を通知する。
背景差分技術とは、移動物体の検出方法の1つで、事前に用意した背景画像と、入力画像の差分を計算することにより移動物体を検出することが可能。本システムでは、VAEによる背景差分を活用することで、検出対象とするオブジェクトを限定せずに、線路内に滞留する物体の大小を問わず高精度に検出できる。また同社のAI機械学習技術により、夜間や雨天といった悪条件下でもその精度を保つことが可能。
第8回「鉄道技術展」は11月8日~10日、千葉幕張メッセ 8ホールで開催。同社ブース番号はB-60(ヤシマキザイのブース内)。詳しくはこちら。