2023年10月25日 18:49

京セラコミュニケーションシステムは、1人のオペレーターが複数台の自動配送ロボットを遠隔監視・操作しながら配送サービスを行う実証実験を開始した。
物流拠点や小売店舗などから住宅や指定地への配送サービス(ラストワンマイル物流)では、物流業界の人手不足や宅配便取扱個数の増加などへの対応が課題となっている。これらの物流課題や、買い物弱者などの地域課題、非接触型配送ニーズへの対応策として、自動配送ロボットを活用した新たな配送サービスの早期実装が求められている。
本実証実験は、北海道石狩市緑苑台東地区の一部エリアの車道で行われた。車道を同時走行する複数台の中速・中型自動配送ロボットを、1人のオペレーターが遠隔監視・操作しながら配送サービスを行う国内初の実証実験となる。地域の配送事業者および小売事業者と共同で自動配送ロボットを走行させ、配送サービスを実施するもので、本事業で新たに開発した項目について実用性の確認を行う。確認するのは、複数台の運用が可能な遠隔型自動運転システムの開発、自律走行比率の向上、安全な運行管理体制の構築など。
今後、NEDOとKCCSは本事業で、同時に複数台の自動配送ロボットを監視できるシステムの機能拡張や、自律走行比率の向上、安心・安全を示すエビデンスを収集。自動配送ロボットの社会実装を目指す。