2023年09月26日 12:40

地域事業者と旅や地域貢献に関心の高いユーザーをマッチングさせる「SAGOJO(サゴジョー)」を運営するSAGOJOは、原発事故被災地の支援団体「葛力創造舎」と連携。10月から12月にかけて、DIYによる村再生プロジェクトを実施する。

福島県東部にある、15市町村からなる「浜通り地域」の定住人口は、東日本大震災および原発事故以降、震災前後の2010年と2020年の比較で9.4万人減少。20代の人口は1.5万人減少している。その中でも葛尾村は、震災直後に全村避難を余儀なくされ、震災前の人口は約1500だったが現在は約450人前後まで減少し、村の存続が課題となっている。

今回SAGOJO社は葛力創造舎と連携し、2023年10月から12月にかけてDIYによる村再生プロジェクトを実施。原発事故の全村避難を機に閉鎖した牧場の跡地を、中長期滞在者向けの拠点としてDIYにより環境整備を行い、今後、新たな関係人口や村内の交流拠点として活用していくことも狙いとしている。

参加者たちは、「村の暮らしを取り戻す物語の主人公になる」というRPGの世界観のもと、拠点作りに取り組む。延泊希望の参加者は、薪割りや郷土料理作りなどをクエストとし、RPGの世界観のもと報酬として特産品を得ることができる。さらにNFT活用で地域共創に取り組むKDDI協力のもと、参加者の葛尾村への地域貢献度に応じて「称号」を記載したNFTを発行。NFT所有者限定の体験や特典を用意する。