2023年08月30日 10:03

凸版印刷とNHKエデュケーショナルは、共同して教育用メタバース空間の開発を開始した。
凸版印刷とNHKエデュケーショナルでは、1月より教育用メタバースの開発に向けた検討を開始し、凸版印刷のメタバースプラットフォーム「メタパ」の中に空間を構築。これまで実施した実証を踏まえ、今回本格的な開発を開始した。凸版印刷が持つメタバース空間の開発環境と、NHKエデュケーショナルの教育コンテンツの制作ノウハウを活用する。開発したメタバース空間は、おもに教育現場での利用を目的として、教室空間や様々な活動のためのコミュニティ空間、教育コンテンツ等の提供を予定している。
メタバース空間を活用した実証実験の事例としては、6月27日に旭川情報ビジネス専門学校の協力のもと、今回の空間を活用した授業を実施。対話型授業でのメタバース空間の利用について、先生と生徒たち、生徒同士のグループワークにおけるコミュニケーションの向上や、授業に必要な資料や映像の共有などの技術的な検証を行った。また、神奈川県の2023年度「ひきこもり×メタバース」社会参加支援事業のコンテンツの一部として、今回のメタバース空間が採用された。神奈川県では外出せずに気軽に参加できるメタバースを活用し、ひきこもり当事者等へ、他者との交流や就労へのきっかけを創出することを目的としている。
今後、両社は共同でメタバース空間での授業や教育コンテンツのあり方、アバターを介したコミュニケーションについて検証を進め、実際の教育現場へ提供・活用を進めていく。