2023年08月10日 12:26

Ecoldは、児童の発達をリアルタイムで追跡・共有するデジタルツール「Ecold LINK」に新機能を追加した。この最新のアセスメント機能は、児童情報とその追加質問の回答を分析して、子どもの発達段階を直感的に可視化。さらに、より高い精度と効果的な支援内容の実現のため、京都大学大学院医学研究科の専門チームと共同での実証実験を予定している。

「二次障害にさせない社会の実現」を目指すエコルドは、発達障害の早期支援の大切さに焦点を当てて、成長著しい保育・幼児教育の市場にサービスを展開している。日本国内では、小中学校の通常学級に8.8%の発達支援を必要とする児童が在籍する中、小学1年生だけで見ればその数字が12%に増加。しかし、乳幼児期の専門的な発達支援はなかなか手が出せず、2歳児の支援率はわずか1%に留まっている。

また数多くの保護者は、子どもの発達課題を認識するのは早い段階だが、その後の専門機関へのアクセスや診断を受けるまでには長い時間がかかってしまう。そして、乳幼児期専門の発達支援施設は限られ、多くの保育施設にも専門家が不足している現状がある。

エコルドが提供する保護者専用アプリは、そうした課題を解決するための答えとなる。子どもの生活リズムや日常の様子を簡単に記録するだけで、発達段階の全体像を精緻に分析し、必要な情報を保護者や支援者へと伝える。今後は発達支援施設や保育施設のスタッフへ、具体的な課題に応じた研修プログラムも提供予定。