2023年08月02日 15:47

米国カリフォルニアに本社を置くASKA社は、 ASKA(TM) A5のフルスケール実機が初飛行に成功したことを明らかにした。同実機は、テザーケーブルで地上に繋がれた状態で垂直離陸をし、安定した空中停止飛行(ホバリング)を30秒ほど行った。
ASKA(TM) A5は、垂直離着陸および滑走路からの離着陸も可能な世界初の空飛ぶ車。パイロット1名、乗客3名の4人乗りで、ヘリコプターのように垂直に離陸、小型飛行機のように飛行する。翼を格納するとSUV程の大きさになり、公道を走るとともに通常の駐車場に機体を駐車できる。
陸空両用のASKA(TM) A5は、最高基準の安全性を基に設計されており、離陸後の飛行航続距離は250マイル(約400キロメートル)、最高飛行速度は時速150マイル(時速約240km) 。垂直離着陸(VTOL)だけではなく、タイヤに搭載されたインホイールモーターとプロペラの推力および大きな主翼を利用することにより、エネルギー消費を大幅に節約できる滑走路からの離着陸も可能。
ASKA社は、7月21日に A5が連邦航空局(FAA)による認証書(COA)と特別耐空証明を取得しFAAの型式証明手続きを正式に開始。またASKA(TM) A5は、米国DMV(自動車管理局)よりナンバープレートを取得し、地元シリコンバレーの公道において300マイル以上(約480km)のテストに成功した。価格は1機78万9000ドルで、2026年の商業化を目指している。