2023年08月01日 19:51

AI翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」を開発する八楽は、立教大学異文化コミュニケーション研究科山田優研究室、およびタチエスと共同で、AI翻訳を英語力向上へ活用する実証実験(MTILT)を実施。参加者の英語力に変化があることを立証した。

この度共同で実証実験に参加したタチエスは、将来のグローバル人材やイノベーション(新しい価値の創造)人材育成といった課題にも取り組んでいるグローバル企業。従業員に向けた英語学習の研修を積極的に実施しているが、年々海外子会社も増加。社内コミュニケーションは日英両方で行われるようになり、社員の「英語力(英語で業務を遂行する力)」の向上が大きな課題となっていた。そこで全社導入しているAI翻訳プラットフォーム「ヤラクゼン」を英語学習の向上に活用できないかと考え、MTILTの実証実験を立教大学、八楽と実施する運びとなった。

本実証実験により、80%の受講者が英語への苦手意識が減ったと回答。また、プリエディット(前編集)を実施するようになった受講者が1.5倍増加した。本実証実験の実施により、参加者が機械翻訳の活用方法を習得し、英語に対する意識、および英語対応力に変化が出る結果となった。

山田研究室では、「電子辞書や紙の辞書を含む参考資料にアクセスすることが億劫になると、辞書を引く回数が少なくなる。まずはこういった側面に関する意識改革やちょっとしたコツを習得することで、英語学習に対する全体的な苦手意識が軽減されるのかもしれない」とコメントした。