2023年07月31日 15:44

キヤノンとバルスは、7月29日に開催された日本テレビ放送網とClaN Entertainmentが主催の「バズリズム LIVE V 2023」において技術協力。リアルアーティストとバーチャルアーティストが同一空間でコラボレーションする、ボリュメトリック生配信ライブを実現した。
キヤノンが開発した「ボリュメトリックビデオ技術」とは、100台規模のカメラで撮影した画像から、3Dデータを生成する技術。撮影した空間内を、まるで透明のカメラ付きドローン(通称:仮想カメラ)で撮影しているかのような、360度自由な視点での映像制作が可能。一方、バルスが提供している「バーチャルライブ技術」とは、ゲームエンジンであるUnityを用いて自社開発したシステムで、リアルタイムに3DCGライブを行う技術。
これら先進の映像技術を組み合わせることにより、リアルとバーチャルを融合した新たな映像体験サービスを提供した。キヤノンが実在のアーティストをボリュメトリックビデオシステムでリアルタイムに撮影・3Dデータ生成を行うと同時に、バルスもモーションキャプチャによってVTuberと呼ばれるバーチャルアーティストを生成。
それぞれの3Dデータをバルスのバーチャルライブシステムに取り込み、瞬時に結合することで、リアルとバーチャルのアーティストが、同じCG空間上に時差なく登場。CGならではの自由なカメラワークと空間演出を生かしながら、アーティスト同士が次元を超えて息の合ったパフォーマンスを繰り広げる、没入感の高い音楽ライブの配信を実現した。