2023年07月24日 19:02

凸版印刷、福岡地所および、palanの3社は、地域活性を目的とした観光客の回遊を促進する実証実験「福岡電脳物語」を8月1日~31日の期間で実施する。
新型コロナウイルスの5類感染症移行後、観光需要の急激な高まりによる国内観光客とインバウンド客の回復が期待される一方、地域の観光では特定の商業施設や観光スポットに人流が集中してしまう課題があり、街中への回遊を促す施策が求められている。ARを活用した従来の回遊施策においても、観光地などの目的地にのみARコンテンツが設置される傾向があり、目的地と目的地間の周辺地域への回遊効果には課題が残っていた。
このような背景から3社は、palanが提供するWebAR作成プラットフォーム「palanAR」を使用し、福岡市地下鉄櫛田神社前駅とキャナルシティ博多間、キャナルシティ博多と櫛田神社間を結ぶ2つのルート上にAR漫画を設置し、各スポットで表示されるARの漫画を読み進めていくことで目的地までの誘導を行う実証実験を実施。移動中における利便性の向上とエンタメ体験による観光客の回遊促進効果を検証する。また、同実証実験は凸版印刷が行っている公募型オープンイノベーションプログラム「co-necto(コネクト)2022」で採択されたスタートアップ企業であるpalanと、パートナー企業の福岡地所、凸版印刷の3社による取組みで、福岡市の「福岡市 実証実験フルサポート事業」に採択された。
実証期間は8月1日~31日。