2023年07月12日 12:55

VR Healthcareは、アバターを用いて匿名性を担保した上でカウンセリングを受けることのできるサービス「メタバースこころの相談所」を7月3日に発表した。

「メタバースこころの相談所」は、スマートフォン、PCからも利用が可能で、専門家によるカウンセリングを手軽に受けることができる。従来のサービスと異なり、アバターを用いることで、より自己開示しやすく配慮している点が特徴的だ。近年未成年者への性犯罪や、芸能関係者などの自殺などが相次いでいるが、これら医療やカウンセリングにアクセスしにくい層にとってもアバターを介し、スマートフォンを用いることで、より手軽に、より素早く相談できる環境が整うこととなる。

同社では、2022年7月より世界で最も人口の多いVRSNSであるVRChatにて無料の医療相談サービス「VR医療相談集会」を運営しており、VR空間でのカウンセリングに有用性を見出しているが、高性能PCやヘッドマウントディスプレイ(HMD)などの必要性が、VRSNSサービスの普及の足枷となっていると感じていた。そのため、今回開始となった「メタバースこころの相談所」では、より手軽にスマートフォンや一般的なスペックのパソコンでの操作できるようHikkyによるVRプラットフォームであるVketCloudを利用しサービスを展開する。まずは一部の個人向け(ToC)および、企業の福利厚生や同社の受託する産業医サービスの一貫として提供(toBtoC)し、「メタバースこころの相談所」の普及に務める。近年中により一般化した個人向けサービスへの拡大を予定している。

VR Healthcare