2023年06月14日 19:22

「英国ロイヤル・オペラ・ハウス シネマシーズン 2022/23」より、万人に愛される物語「シンデレラ」が、6月16日より1週間限定にて全国公開される。これは、世界最高の名門歌劇場「英国ロイヤル・オペラ・ハウス」で上演されたバレエとオペラの舞台を、特別映像を交えてスクリーンで体験できる人気シリーズ。
巨匠フレデリック・アシュトン振付の「シンデレラ」が初演されたのは1948年、ロイヤル・バレエの前身であるサドラーズ・ウェルズ・バレエ団にて。それは、アシュトンがロイヤル・バレエのために振り付けた初めての全幕作品だった。今回、初演から75周年を記念し、およそ10年ぶりに待望のリバイバル上演となる「シンデレラ」は、舞台装置や衣装も一新されての新プロダクションとなった。
ロイヤル・バレエのフレデリック・アシュトン版の魅力について舞踊評論家・森菜穂美さんは、「義理の姉妹を男性ダンサーが女装してユーモラスに演じることによって、滑稽さと共に、シンデレラに対する意地の悪さがあまり深刻なものではなく、誰も悪い人が登場しないという作品の温かさを象徴させている。」と分析する。
シンデレラを演じるのは、ロイヤル・バレエのみならず世界を代表するスーパースター・バレリーナであるマリアネラ・ヌニェス。王子には、ロイヤル・バレエ随一の貴公子ワディム・ムンタギロフ。さらに、日本出身のダンサーたちが多数出演しているのも見どころ。6月16日よりTOHOシネマズ 日本橋ほか全国公開。詳しくはこちら。