2023年05月26日 09:05
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アート集団チームラボは、金沢城公園で9月30日から開催する夜のアート展「チームラボ 金沢城光の祭」にて、金沢城公園のシンボル「五十間長屋」の石垣を、花々で形作られた動物たちが歩く作品空間を公開する。

金沢城公園の五十間長屋は、左右に位置する橋爪門続櫓(はしづめもんつづきやぐら)、菱櫓(ひしやぐら)とともに2001年7月に再建され、明治以降に建てられた木造城郭建築物としては全国最大規模で、鉛瓦や海鼠塀が外観の特徴だ。本展では、五十間長屋が、誕生と死滅を繰り返し続ける花々でできた動物たちが住まう作品空間に変わる。

また、公園内では、他にも、石垣に「円相」を書き続ける作品や、人々や自然のふるまいに呼応して光るovoid(卵形体)など、複数の作品を展示予定だ。

金沢城は、戦国時代(1467年~1590年)末から江戸時代(1603年~1868年)にかけて、前田家が14代に渡って居城した城。元々は加賀一向一揆の拠点とした寺院「金沢御堂(尾山御坊)」として1546年に創建されたが、1583年に織田信長の家臣前田利家が入城すると、キリシタン大名として知られる高山右近の指導の下、金沢城として本格的な城づくりが始まった時代とともに宗教・政治・軍事・学術の場として変化していった金沢城が、本展では、現在と過去が交差し、今を生きる人々が参加し、人々の存在によって変化するアート空間に変わっていく。

チームラボ金沢城光の祭」は、第38回国民文化祭第23回全国障害者芸術・文化祭「いしかわ百万石文化祭2023」の県実行委員会主催事業として、9月30日~11月26日まで開催する。