2023年05月11日 19:00

FingerVisionは、日替り食材や高頻度の段取り替えを伴う多品種生産(盛付)ラインに対応したロボットを、FOOMA JAPAN 2023に出展する(6月6日~9日)。
本展示会においては山善とコレボレーションする形で、トレー供給から盛付、検査までを一気通貫(End-to-end)で自動化するソリューションに仕上げている。これまでの人手が介在した生産プロセスでは実現が難しかった、「稼働時間増による生産能力の拡張」や、「衛生管理プロセスの高度化・効率化」等、食品業界に新たな付加価値を提案する。
多品種×中/少量生産である弁当や総菜の盛付は、自動化が容易ではなく、人手に依存した生産が続いている。その背景には、自動化を阻む6重苦(不定形・個体差あり、多品種・日替り、タクトが早い、人件費単価が低い、専用機だと稼働率低、生産時間が短い)の存在があるという。
このたびの技術は、「画像(カメラ)をベースに触覚を再現する」というコンセプトをコア技術としている。ロボットハンド等の指先に搭載することで、触覚(力や滑りの分布等)を知覚できるようになり、人が「手のひら」の感覚を使って物体を扱うような制御をロボットで実現。高機能でありながら、経済性に優れる実用性の高さが特徴となっている。「触覚」センサとは言いつつも、把持対象物を見る(視覚)モダリティも備えた、まったく新しいコンセプトの「視触覚センサ」であり、ロボットと組み合わせたプロセス自動化だけでなく、無限の応用可能性を持っている。