2023年05月10日 16:09

エックス都市研究所と株式会社「浜田」は、リユースパネルを使用した太陽光発電所を2023年3月に建設。これにより、エックス都市研究所が参加する「再エネ100宣言RE Action」の目標を、2023年度中に達成する予定。浜田は、使用済み太陽光パネルを選別・検査した後に、性能合格品を国内外へ販売しており、今回エックス都市研究所が建設した太陽光発電所では、全て浜田が調達したリユースパネルを使用している。

エックス都市研究所は、2019年10月「再エネ100宣言RE Action」に参加し、2030年までに事業活動で使用する電力を100%再生可能エネルギーに転換する目標を掲げた。同社が入居するオフィスビルでは、全館の電力契約をビルの管理会社が行っているため、同社が電力の契約先や契約メニューを選ぶことができない。

そこで、敷地外に使用電力量分以上の環境価値を取得することができる非FIT太陽光発電所を、2023年3月に建設した。発電した電力の環境価値は非FIT非化石電源登録を行い、V-PPAの仕組みを利用して非FIT非化石証書を取得し、自社で活用する。

このスキームでは、賃貸オフィスのため電力の契約先を自ら変更できない事業者でも「自ら再エネ発電事業を行い、再エネ電力証書を創る」主体性と追加性を兼ね備えた再エネ100%転換が可能となる。今後はテナント事業者に向け、再エネ100%転換の新たな選択肢として、今回のスキームを周知していきたいと考えている。