2023年04月26日 09:11

ルクレは、4月25日、現場共有アプリ「蔵衛門クラウド」のアクセス制限機能を公開した。

同社が運営する「蔵衛門クラウド」は、今まで見えにくかった工事の状況や進捗をリアルタイムに把握する「現場が見える」を提供。「蔵衛門クラウド」を通じて指示・確認・報告・記録などの業務をスピーディーに行え、業務の分業化などの建設DXを実現させる。

経済産業省や国土交通省を中心に政府が推進する建設DXの政策に伴い、今や建設工事における技術のデジタル化は日々加速している。それは工事写真も例外ではない。国土交通省による工事写真のSVGファイル形式認可の流れもあり、工事写真は単なる「記録」ではなく、工事の詳細が記録された「機密情報」となっている。しかし、工事写真の保存先について、ルクレが全国の建設業503社に対してオンラインで調査を行ったところ、作業をするパソコン、USBメモリやNASを含む外付けHDDなどの物理的な保存場所が約7割を占めるという結果が出た。パソコンやUSBメモリなどの物理的な場所への工事写真の保存は、盗難や紛失の可能性があり、故障時のデータ復旧も難しく、大きなリスクがある。

これらを受け、「蔵衛門クラウド」は今回のセキュリティ強化により、アクセスできるIPアドレスを制限できるようになった。管理者が登録したIPアドレス以外のアクセスを拒否できるので、工事写真が漏洩する危険性を効果的に回避できる。「IP制限」に次いで要望の多い「利用者の多要素認証」については、「蔵衛門クラウド」も今年度中に対応予定。「操作ログ」についても提出が可能となっている。

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