2023年04月11日 16:04

静岡県は新たなビジネスを創造するスキルやアイディアを有する企業、大学等の情報と農村の要望や課題を共有する場となるマッチング支援サイト「むらマッチ」を、4月3日に公開した。今後、静岡県は具体的なマッチング及び協働活動が促進されていく様、サイトへ登録している両者の顔合わせや意見交換等の機会を企画していく。

静岡県では、農山村地域が多くの人々との関係性を拡大し、それぞれの資源や人材、ネットワーク等を活かし、双方にメリットのある協働活動を推進している。これまでも、企業等が、社会資本整備の担い手、災害対応など、様々な形での地域貢献をなしてきたが、従来の事業領域にとらわれず、成長が見込まれる分野への事業展開も推進している。

農山村地域は、食料生産の場であるだけでなく、水田で雨水を一時的に蓄えて洪水や土砂崩れを防ぎ、多様な生き物を育んでいる。また美しい農山村の風景は、私たちの心を和ませる役割を果たす。一方、人口減少や高齢化、それに伴う農業の担い手不足、荒廃農地の増加、祭りなどの伝統文化の継承が困難であること、住民の力だけでは農山村を維持することが厳しい等の課題も。

農山村地域と企業等が協働活動を行うことで、地域の活性化や新たな価値の創造につながる。また、協働活動を行うことはSDGs(持続可能な開発目標)の推進にも繋がっていく。静岡県では、農山村地域の課題可決に向けて、地域と企業が対等関係でパートナーシップを組み、双方にメリットのある協働活動の実現を目指し、マッチングを行う。