2023年03月08日 19:49

Burnett Mary Regional Group(BMRG)、出光興産およびJ-オイルミルズの3社は、非可食油原料樹の植林を起点としたSAFサプライチェーン構築について、共同で取り組むことに合意した。
航空業界におけるCO2削減の具体策として、持続可能な航空燃料(SAF)の安定供給の実現に対する社会的な要請が高まっている。SAFは非化石由来の原料から製造されるが、その技術プロセス・原料は複数あり、食用作物と競合の少ない原料の確保が課題の一つとなっている。
このようななか、東南アジアやオセアニアに分布するマメ科植物「ポンガミア」は、油収量効率の高い非可食油原料樹であり、SAF原料としての活用が期待されている。出光興産とJ-オイルミルズは、サーキュラーエコノミーの実現に向け、バイオ原料確保によるSAF製造・プラスチックリサイクル・バイオ化学品活用などのバイオマス事業の構築に関する検討に共同で取り組むことを、2月1日に公表。その一環として、クイーンズランド州で植林・栽培・収穫などの幅広い自然資源管理を行うBMRGと、本検討を開始することを合意するに至った。
今後は、ポンガミアの植林・管理、同植林によるCO2固定化・オフセット、SAFサプライチェーン構築(収穫、搾油、輸送、SAF製造)、森林投資などに関する検討を実施。クイーンズランド州における2023年内の小規模栽培実証開始を目指す。