2023年02月16日 16:00

AGBIOTECHグループの未来食研究開発センターは、環境循環型農業の研究開発として、ミールワームを利用した代替ミンチ肉を1月20日に開発。また、その研究内容が京都新聞に掲載された。

ミールワームとは、チャイロコメノゴミムシダマシという甲虫の幼虫のことを指す。幼虫は体長約3cm。人間に必要な必須アミノ酸をすべて含んでおり、乾燥重量あたりのタンパク質・脂質はヤギ・牛・鳥よりも多く、脂質では少ないと言われている。

未来食研究開発センター社では、自然栽培(ビオファーミング)や昆虫食、1億総アグリ(農業に関心のある全員が参加できるシステムの開発)の事業に取り組み、社会課題の解決に挑んでいる。小動物の生き餌などに使用されるミールワームを新たなタンパク源として活用していくため、実証実験を実施。ミールワームを代替肉として使用することで、世界の食糧難や畜産による地球温暖化などの社会課題の解決に貢献することを目指している。

ミールワームの飼育では、野菜くずや糠を餌とする。同社が取り組む事業の一つである、自然栽培(ビオファーミング)と掛け合わせること。すなわち自然栽培由来の餌を使用し、生育させることで、環境や生態系に負荷をかけない循環型農業の一環としてミールワームを育てることができる。同社は今後も、未来食研究開発センター社と共に本実証実験を進め、未来食の開発に取り組んでいくとしている。