2023年02月09日 15:21

天井の高さまである室内ドアの製造・販売を行う神谷コーポレーション湘南では、伊勢原本工場内に木製ドアの反りを自動で測定する機器を導入して、品質管理の精度向上を図っている。
同社では品質を重視する方針から、かねてより精度の高い検査体制を実現するために、自動で反りを測定するデジタル機器の導入を検討しており、構想に約2年を費やした。昨今の半導体不足の影響で当初の予定よりも半年以上の遅れが生じたが、2022年12月にようやく実働にこぎつけた。この自動反り測定器は、現在、特許出願中となっている。
「住宅リフォーム・紛争処理支援センター」の調査によると、戸建住宅の不具合に関する相談の中で2番目に多いのが、建具(ドア)という結果が出ている。中でも同社が扱う木製ドアにおいては、「反り」についての不具合が大きな割合を占めている。実際、木製ドアの反りは避けようのない自然現象として、ユーザーに了承を促すメーカーが多いのが実情だという。
しかし同社では、0.1mm単位の反りを測定し、生活者に最高の品質を届けることで、永く安心してドアを使用してもらうことを追求する。同社は2017年にドア製造ラインの大半を自動化。今回の反り測定器導入に引き続き、今後も工場のDX化に力を入れていくとしている。詳しくはこちら。