2023年02月07日 12:35

佐世保工業高等専門学校の学生有志で活動する「ファインバブルLab」は、「アフリカにおけるスナノミ感染症予防技術の開発プロジェクト」の寄附型クラウドファインディングを開始した。

アフリカを中心に蔓延している「スナノミ感染症」は、乾燥した砂地に生息するスナノミが人や動物の足の皮膚に噛みつき潜り込む皮膚の感染症。ケニア共和国におけるスナノミ感染症の推定罹患者は約200万人で国民の4%にのぼる。この感染症に対して治療薬や殺虫剤による予防が行われているが、普及しておらず解決に至っていない。同プロジェクトでは清潔な水や安定的な電源が確保できないような環境においても使用可能なファインバブル発生装置を開発し、スナノミの感染予防を行う。

ファインバブルとは、粒径が100ミクロン未満の小さな泡のことで、普通の泡には無い「洗浄・除菌効果」、「界面活性作用」および「衝撃作用」があり、また水中の残留時間が長いという特徴がある。現在普及しているファインバブル発生装置は、大量の水を用いることを前提として開発されており、電力を使うものが主流だ。しかし、ケニアでは、水が大変貴重で、電力の供給も不安定となっており、現在普及しているファインバブル発生装置をそのまま持ち込むことはあまり現実的とは言えない。そこで、電力を使わずファインバブルを発生させる装置を開発した。今回の資金使途は、ケニアへの渡航費一人当たり50万円程度×5名、ファインバブル発生装置の開発費、国内活動費等。

目標金額は300万円。受付期間は3月31日まで。

キャンプファイヤー / 文部科学省寄附ポータルサイト