2023年01月11日 20:07

古野電気は、1月11日に、船の位置情報をリアルタイムにモニタリングする新たなクラウドサービス「ichidake(イチダケ) 30」の提供を開始した。本サービスは、専用端末を設置したその日から、衛星通信を介して陸上に船の位置情報を共有。サービス利用者は専用のWebビューア(イチダケビューア)によって、船が世界中どこの海上にいても、リアルタイムに位置情報を把握することができる。

本サービスの主な機能は、世界中どこでも位置がわかるという点。衛星通信を使用し、船舶が世界中どこにいても30分毎に位置情報をモニタリング。さらに、船の位置や航路をモニタリングすることが可能。また、クラウドならではの特徴として、複数の船舶で利用する場合にも、すべての位置情報を一元管理できる。今後は入出港、指定エリア通過時のアラート通知機能も提供する計画。また、「ソーラー充電」で面倒な配線も不要。そのため端末設置のみで、プロバイダ契約や船内ネットワークの設計が不要となっている。

なお本サービスで提供するイチダケビューアでは、30分毎に船の位置情報をマッピングできるほか、航跡情報や過去の位置情報をさかのぼって確認することが可能。同社では今後も「安全安心・快適、人と環境に優しい社会・航海の実現」を目指して、新たなサービスの開発を続けていくとしている。