2023年01月11日 19:49

日本メドトロニックは、原因が特定できない失神と潜因性脳梗塞の患者の診断に使用する、植込み型心臓モニタ「LINQII(TM)(リンクツー)」の販売を、年1月より開始した。
いつ起こるか分からない失神や、潜因性脳梗塞の主な原因の一つと言われる心房細動は、一般的に行われているホルター心電図検査や、体外式ループレコーダーによる検査では検出し難いと言う。そこで、植込み型心臓モニタを使用することで、失神が起きた際の心電図を確認したり、潜因性脳梗塞患者に心房細動があるか調べたりすることができ、症状が心臓の病気に由来するものなのかどうかを、医師が判断する手助けになる。
LINQIIは、患者が病院に通院することなく、遠隔でデバイス設定ができる遠隔プログラミングを初めて搭載した植込み型心臓モニタ。また、LINQIIは、新たなアルゴリズムを搭載し、不整脈の検出率向上とデータ解析時間の低減にチャレンジ。不整脈を正しく検出する精度を高めることでデータ解析時間を低減し、医療従事者や患者の労務低減を目指している。
不整脈の記録ルール変更と改良された偽陽性低減アルゴリズムを追加することにより、LINQIIにおける診断に関わる時間は従来製品に比べ、33%低減することが報告された。LINQIIは、不整脈を検出する能力は落とさずに労務を減らすことで、LINQIIに関わる医療従事者や患者に貢献する。