2023年01月10日 15:59

グローリーは、エコナビスタと共同開発した、高齢者施設などの居室を見守る転倒検知システム「mirAI-EYE(ミライアイ)」を1月10日より発売する。

高齢者施設内における事故のおよそ6割が転倒によるもので、特に早朝や深夜に多く発生しており、介護スタッフは昼夜を問わず居室への見回りが必要となり、深刻な人手不足のなか大きな負担となっている。従来の居室見守りシステムにおいては、転倒していないのに発報するケースがあった。そこで同社は、さまざまな姿勢を機械学習させたAI画像認識技術により、高齢者の物を拾う動作やベッドに座る動作等を誤検知する問題を解決し、高精度な検知を実現するミライアイを開発した。

「ミライアイ」は、赤外線3次元センサーにより読み取った入居者の姿勢をAIが「転倒」と判断すると、エコナビスタが提供する高齢者施設見守りシステム「ライフリズムナビ+Dr.」と連動し、事務所の管理PCと介護スタッフのモバイル端末へ通知する。また、転倒に至りそうな6動作を検知するため、訪室が必要なタイミングを的確に捉えることができ、介護スタッフの負担軽減と、事故の予防や早期発見が可能だ。赤外線3次元センサーで用いる電磁波は、太陽光と干渉しない人の目に見えない波長を使っており、直射日光の入る日中や就寝時の真っ暗な居室でも正確に転倒などの検知が可能。管理PCでは通知履歴、録画映像の保存、閲覧が可能で、過去履歴や保存データより詳細な状況を把握、家族等への説明や事故防止策の検討に活用できる。

グローリー