2023年01月05日 16:04

グンゼは、糖尿病性足潰瘍(DFU)または慢性静脈不全(VLU)による難治性潰瘍を対象とした、ヒト由来の羊膜使用組織治癒促進用材料「EPIFIX(R)(エピフィックス)」を、2月1日から販売する。

エピフィックスは、MiMedx社独自の加工方法「PURION(R)プロセス」(特許取得)により加工・乾燥したヒト胎盤の羊膜・絨毛膜で、ヒト胎盤由来の成分を含有している。羊膜・絨毛膜はコラーゲン性の膜で、300種以上の調整たんぱく質を含有しているため、瘢痕組織形成の低減、炎症の抑制ならびに創傷治癒の促進に寄与。対象疾患としては、従来の治療法では反応しない難治性の糖尿病性足潰瘍および静脈性下肢潰瘍の治療機器として承認されている。創傷領域における、日本初のヒト羊膜製品となる。

米国では既に200万枚の製品が販売されており、米国市場においてはヒト胎盤由来組織製品に関してトップシェアを誇る。保険適用条件としては、通常のケアを4週間以上施行しても創面積が50%以上縮小しないものであること、導入時には入院管理下で使用することなど。

日本における糖尿病性足潰瘍患者数は約25万人と推定され、重症感染症に至ると下肢での切断を余儀なくされることがある。グンゼメディカルはこの創傷領域のスペシャリストとして、早期に市場への普及を進め、患者のQOL向上に貢献していく。