2022年12月06日 09:06

Tuplは、NTTドコモと基地局アンテナチルト角の最適化ソリューションのトライアルを実施した。
Tupl社は、通信、ビッグデータ、AIのエキスパートによって2014年に設立、AIを活用したネットワーク運用の自動化により、通信業界にデジタルトランスフォーメーションを実現。
現在基地局アンテナチルトについては、電波の状況や複数のセルの関係性を考慮しながら、無線のエンジニアにて様々なチューニングを行い、最適な角度を設定している。Tupl RF Shapingは、端末位置情報や無線の関連データ等から、深層強化学習を行い、最適なチルト角を計算。これにより、周波数の有効活用、セル内電波状況の改善、干渉削減、ユーザー品質向上等が可能になる。
ドコモの無線アクセス開発部長、増田昌史さんは次のように述べている。「今回、基地局アンテナのチルト最適化のトライアルで素晴らしい成果を得ることができた。本成果は両社の技術的な強み、すなわちTuplの深層強化学習によるネットワーク最適化の知見と、ドコモの移動通信事業者としての経験を活かしたものであり、我々の共創の結果であると考えている。」
今回ドコモと共同で、強化学習の報酬の与え方に新たな工夫を行い、エリアカバレッジやエリア内のキャパシティ改善などを評価するトライアルを実施、効果を確認した。本成果は今後同ソリューションに機能実装され、グローバルに販売、展開を実施する予定だ。