2022年12月05日 09:00

読売旅行と旅行読売出版社が、第三セクター鉄道等協議会および日本旅行と共同で事業展開する「鉄印帳」が、12月2日、日本ネーミング協会主催「日本ネーミング大賞2022/Japan Naming Award2022」で、優秀賞を受賞した。
「日本ネーミング大賞」は、ネーミングの重要性を広く社会に発信することで、ネーミングの質と価値の向上を図り、産業の発展に寄与することを目的としている。2020年にスタートし、今年で3回目の開催となった。
「鉄印帳」は、全国の三セク鉄道40社で構成する第三セクター鉄道等協議会に加盟しているくま川鉄道(熊本県)の永江友二社長が、家族との何気ない会話からヒントを得てネーミングした。「御朱印帳の鉄道版」として、20年7月から地方鉄道やその沿線地域の活性化を目的に販売を開始。発行部数は5万冊を超え(10月末現在5万3928部)、各路線を巡って購入する「鉄印」は累計41万8659枚(同月末現在)となり、鉄印を求めて訪れる人の運賃収入と合わせて各社の新しい収入源にもなっている。ネーミング大賞の最終審査会では、「遊び心があるネーミング」「優れた企画コンセプト」「鉄道旅を新しい形で楽しくする力がある」などの高い評価を得た。審査委員長の爆笑問題・太田光さんは「暗いニュースが多い中で、未来につながる取り組みとシンプルなネーミングが良かった」と講評している。