2022年11月28日 09:07

ヤマレコは、遭難者の位置情報をすぐに照会できる遭難者情報照会システム「SAGASU(サガス)」を開発し、長野県警察に提供する協定を結んだ。

遭難者情報照会システム「SAGASU」は、遭難者を迅速に探すことを目的に作られたシステム。捜索者が遭難者の携帯電話番号などを入力すれば、遭難者の現在の位置情報と行動履歴を確認できる(遭難者が登山地図アプリ(ヤマレコ)を使用していた場合)。また遭難者の計画書や、過去の山行記録も確認できるので、遭難者の装備の状況や登山レベルも推測できる。

近年、地図アプリを利用する登山者は年々増えている。これまで遭難者家族から遭難救助要請を受けた場合警察はヤマレコの「遭難した登山者の情報提供依頼」から遭難者の位置情報などの提供を依頼していた。長野県の遭難件数は2020年にコロナ禍を機に減少したが、密を避けられるアウトドア人気により2021年の遭難件数は再び増加に転じている。

今回、ヤマレコは長野県警察と「山岳遭難救助活動及び安全登山の普及・啓発に関する連携協定」を締結。この協定でヤマレコは遭難者をいち早く探す為に開発した「SAGASU」を長野県警察に提供。ヤマレコが「SAGASU」を提供するのは長野県警察が初めてとなる。「SAGASU」を使えば情報提供にかかっていた時間を短縮でき人命救助につながる。今後、他の都道府県警察とも協定を結び、山岳遭難救助活動が迅速にできるよう尽力する。

ヤマレコ