2022年11月16日 09:51

東京ロボティクスは、力制御ロボットアームと多指ハンドを一体化させた「Torobo Arm-Hand System」の販売を開始した。

東京ロボティクスは、人間共存ロボットを含む最先端ロボットを追求し、効率的な社会の実現を目指す早稲田大学発のロボティクススタートアップ。創業間もない時期は、力制御可能なロボットアームや双腕ロボットの開発を中心に行ってきた。近年は、力制御可能な全身人型ロボットを開発するとともに、最先端ロボットに必要なビジョン(3次元カメラ)や画像認識・機械学習、遠隔操作など研究領域を広げている。

近年、ロボットアームとロボットハンドを組みわせて物体を操る研究が盛んに行われている。しかし、多くの場合、研究者自身が既製品のアームとハンドを別々に購入して組み合わせたロボットを使用しており、ハードウェアのバランス(可動域、可搬重量、見た目等)や制御のリアルタイム性に難点があった。また、力覚(関節トルク)を精度よく取得できるアームや、触覚センサが付いた多軸・多指ハンドの製品も世の中に決して多くないため、機械学習等を用いた高度な物体操作に関する研究の障害になっていた。こうした現状を打開すべく、今回「Torobo Arm-Hand System」をリリースした。

2023年7月に最初の出荷を予定しており、2023年9月までの購入者には特別価格を適用。急ぎの場合は、β版のハンド(親指3軸、その他各指1軸)を用いたロボットであれば年内の発注で2023年3月末までに納品可能。

東京ロボティクス