2022年11月08日 12:01

piponは、医療機関への受診の際、患者が医者から受けた説明内容をボイスメモで記録するアプリ「ドクターボイス」を開発した。11月28日より、Android版のサービスを開始(順次iOS版をリリース)。患者の家族との情報共有を容易にし、円滑な治療をサポートする。

「ドクターボイス」は、診察の内容を医師の合意のもとボタン一つで録音ができ、その内容を書き起こすもの。自動で医療用語を認識・タグでまとめた上で、家族を始め関係者と共有することで、3者間の認識の共通化を促す。

患者には、「医師の話を忘れてしまう」「医療用語が難しくてその場で全て理解するのが 難しい」「(耳が悪く)話が聞こえづらい」「メモを取りながら診察を聞く事が難しい」という課題がある。また家族からは、「毎回患者の通院に付きそうことは難しい」、さらに医師からは「伝えた内容を忘れられてしまう」というような声が挙げられてきた。

治療にあたっても患者自身、家族、医師とも連携は非常に重要だが、3者間のコミュニケーションにおいては様々な課題がある。特にコロナ禍では家族の病院付き添いが制限される中、医師の診察内容が家族に伝わりづらい。2021年の中医協のアンケートデータでは、コロナ禍では、半分以上の病院が患者の家族の付き添いを制限している。このような課題に対し、コミュニケーションを円滑に行うことをサポートするために「ドクターボイス」は開発された。