2022年10月20日 19:00

新進気鋭のデザイナー進藤篤さんと、オーダーメイドに特化するタイルメーカー「織部製陶」による、コラボレーション作品「DIG-DUG(ディグ ダグ)」が発表される。織部製陶の独自技術である「クレイマイスター仕上」を用い、照明器具のプロトタイプとして、大地と炎を想起させるライティングオブジェクトが誕生した。
本作品は、大地をくり抜いたような造形と、土の質感が印象的な煉瓦の照明器具。高温の炎の中で焼かれた静かなるエネルギーをプリミティブな造形に落とし込み、光のオブジェクトとして現代の生活へ提案する。
絶妙な色味や質感によって「大地本来の力強さ」を表現するため、織部製陶独自の技術である「クレイマイスター仕上」と呼ばれる手法を用いた。製造工程で1点1点手を加える事で、工芸品とも言える固有の趣が生まれる。形成した陶土を48時間乾燥させたのち、全長50mの連続窯を通し、1320度の高温還元焼成窯で48時間かけて焼き上げる事で、独特の風合いをまとい、土と炎の力強さが宿るオブジェクトが生まれた。
なお、10月21日~30日、「ブルーボトルコーヒー 六本木カフェ」にて、本作の展示会を開催する。本展示では煉瓦を彷彿とさせる赤色の作品「AKANE」、大地本来の土の色味を生かした茶色の「KOGARE」、そして黒色の陶土と松灰の艶やかさをまとった「YORU」の3点を展示する。