2022年10月12日 15:48

京都芸術大学は、障害のあるメンバーが同センターの設備で制作出来る商品を、アップサイクルして制作することを考える産学連携授業を行った。
まず、社会福祉法人わたぼうしの会 Good Job! センター香芝では、障害のある人の特性を理解して、どんな作業が得意なのかを調査。運用可能な加工法を確認した。さらに、無印良品 京都山科において、ストックヤードを観察。アップサイクル可能な素材の選定や、送品の配送から陳列などの流れもリサーチを行った。中間検討会では、無印良品 京都山科とGood Job! センター香芝よりフィードバックを得て、商品のアイデアをブラッシュアップ。最終プレゼンでは、無印良品 京都山科において、16人の学生がそれぞれのプロダクトを発表した。
無印良品 最優秀賞を受賞した宇野淑乃さんは、「今回の提案では、見たことがない加工方法を施して目新しい商品を作ろうと試みた。例えば「割れボタンシャツ」という作品のボタンの研磨方法では、ペットボトルにボタンを入れて300回ほど振ると誰でも簡単に研磨できるという提案をした」と語る。講評者からは、「300回も振って加工方法を実験する粘り強さがデザイナーには必要」と、課題に取り組む体勢について評価されたという。
さらに、「身近な買い物をする場で発生する廃棄資材でも、デザインや思考を凝らせばすごく魅力的な商品を生み出すことができる。そのことを、他の学生の提案含めたくさん目の当たりにすることができ、とてもやりがいがあり楽しいプロジェクトだった」と述べた。