2022年10月11日 09:12

品川区は、5月にオープンした品川区の環境学習交流施設「エコルとごし」が、2022年度グッドデザイン賞を受賞した。
グッドデザイン賞は、国内外の多くの企業や団体が参加する世界的なデザイン賞として、暮らしの質の向上を図るとともに、社会における課題の解決や新たなテーマの発見にデザインを活かすことを目的に、日本デザイン振興会が毎年実施している。
「エコルとごし」は緑豊かな戸越公園内に位置し、様々な視点で「地球環境」に向き合い、学習につなげる環境学習交流施設として5月にオープンした。建築物は、太陽光発電や地中熱による空調など環境に配慮した技術を様々導入し、都内公共建築物としては初となる建築物省エネルギー性能表示制度(BELS)の「Nearly ZEB」認証を取得。建築物自体も環境学習の1つとなっている。施設の第一ターゲットは「未来をつくる子どもたち」。自ら環境に関心を持ち行動する心の芽生えにつながるよう、体感を重視した環境学習展示や、その下支えとなる建築物を計画。展示物としては、日常の暮らしと自然環境とのかかわりをダイナミックな映像によって疑似体験できる「大型映像展示」などを設置した。
今回、「エコルとごし」が2022年度グッドデザイン賞「公共の建築・空間」部門で受賞。「エコルとごし」の、次代を担う子どもたちに向けた行政主導による様々な工夫が評価され、受賞につながった。区は今後も、使いやすさと安全性を追求しながら施設ターゲットや周辺環境、施設機能に応じた建築物のデザイン計画を検討し、社会課題の解決に繋げていく。