2022年10月06日 09:56

川上産業は、バイオマス原料使用の卵殻フィルムとプチプチを貼り合わせた「たまぷち」を発売した。

バイオマス原料を使用したプチプチとして、バイオプチ、防錆プチエコに続く第3弾の新商品は、100%国内調達の非可食性バイオマス原料を使用。「たまぷち」は、ネクアスと共同開発した卵殻フィルムとプチプチを貼り合わせた。卵殻フィルムは和紙のような質感で、見た目は生成~白の半透明でやさしい色合いで繊細な卵の殻を連想させる。プチプチは小粒タイプを使用。意匠性がありながらも緩衝材としての役割はしっかり務める。バイオマス原料を使い、さらには再生原料を90%以上使用している(通常のプチプチは再生比率80%以上)。

実は日本は卵の消費量が世界第2位。大量に排出される卵殻は大半が焼却処分されているが、この卵殻をバイオマス原料としてアップサイクルすることで、国内での安定した調達が可能、焼却処分で発生するCO2の削減にもつながる。海外製のバイオマス原料と違い、多くのコストとエネルギーの使用がなく、非可食性であることから食糧難の影響を受ける心配もないため、情勢による調達の不安に悩む必要がなくなる。このメリットの多い卵殻とプチプチの組み合わせを実現するべく、ネクアス共同のもと、研究を繰り返した。既に2022日本パッケージングコンテスト日用品・雑貨包装部門賞を受賞し、10月のTOKYO PACKではグッドパッケージング展での展示が決まった。

川上産業