2022年09月22日 12:20

イケア・ジャパンは、2018年6月から、AIテクノロジーとスマートスケールを用いた食品廃棄物削減の取り組みを行っている。このたび、2022年7月時点で、食品廃棄物発生量を62%削減。17万3409食分相当(1食400g換算)を節約、およびCO2排出量298トン相当の削減を達成したことを発表した。

Ingkaグループのイケア店舗全体で掲げる「2022年末までに食品廃棄物発生量50%削減」の目標に対し、1年前倒しでの達成にイケア・ジャパンも貢献したこととなる。

世界では、生産、収穫された全食品のおよそ3分の1が廃棄処分となり、それにより世界の温室効果ガス排出量の8~10%を排出している 。イケアでの食品廃棄物を50%削減するというゴールは、2030年までにサーキュラー&クライメートポジティブを実現するというイケアの目標の一環として、2017年に世界的に設定された。

成果をもたらした主な要因は、イケアの親会社IngkaグループとWinnow Solutions社のパートナーシップによる、AIの活用と包括的なコワーカーのトレーニングプログラムの実施。イケアでは、食品廃棄物削減につながるAIツール「Winnow Vision」を導入し、食品廃棄物を測定し記録している。収集されたデータは、コワーカーが廃棄物と廃棄理由についてより深く理解し、キッチンにおける食品廃棄を防ぎ、食品廃棄物を削減するのに役立つ。今後は、スウェーデンレストランなどが利用される際の廃棄食品削減に向けた取り組みも検討している。