2022年09月20日 09:00

ワタミは、食事宅配サービスを行う「ワタミの宅食」で、2023年3月末までは現行の商品価格を維持し、値上げせず提供することを決定した。

「ワタミの宅食」は、日替わりのお食事とまごころを届けることで社会を支えるインフラとなることを目指し、事業を展開している。お弁当・お惣菜は、顧客と同じ地域に住むまごころスタッフが届けている。まごころスタッフが顧客宅を訪問することで、日々のコミュニケーションを生み出すとともに、300の自治体など(8月末時点)と「見守り協定」を締結するなど、高齢者世帯の見守りにも貢献している。毎日約24万食のお弁当・お惣菜を届けており、病者・高齢者食宅配市場「売上シェア12年連続No.1」(2010年~2021年)を達成した。

食材・エネルギー等の原料価格の高騰そして急激な円安が続いており、同社においても他社と同様、大きく影響を受けている。しかしながら、同社の顧客の中心は、65歳以上の高齢者であり、ほとんどが年金受給者。顧客の家計への負担を増やさず、日々の食生活を少しでもサポートしたいという思いから、ぎりぎりまで値上げしない方針だ。仕入れ・購買方法の見直し、製造工程の改善など自社で可能な限りのコスト削減や合理化を図り、品質を保ちながら価格維持に努める。対象は、主力商品である冷蔵のお弁当・お惣菜6種類、健康習慣シリーズおよびミールキットとなる。なお、2023年3月以降については、今後の経済、市況・為替の変化を踏まえて判断していく。

ワタミ