2022年09月09日 13:01

高島商事は、環境負荷を抑えた商品を新たに3種開発し、9月9日から販売を開始する。発売するのは、植物由来成分を含有した合成皮革、リサイクルポリエステル繊維を使用したフェイクファー(エコファー)、生分解性能を有するフリースなど。

新商品のひとつが「プラントベースPEレザー」。これは、一部植物由来(トウモロコシ)の材料を用いるSorona(R)繊維を裏基布に使用した環境対応素材。加えて、天然皮革に匹敵する「しなやかな質感」を備えることにも注力した、環境対応・湿式合成皮革のハイエンドモデル。耐久性の高い樹脂を配合し経年変化(剥離、べたつき)への耐性を高めた製品で、衣類はもちろんアウトドア用品用途などにも適している。

また「生分解性PEフリース」は、植物由来のバイオポリマーとポリエステル樹脂の合成によって開発されたポリエステル繊が原料。生分解性能(微生物によって二酸化炭素と水に分解される性質)を有している。

動物愛護意識の高まりなどを追い風に、本革、リアルファー(天然の毛皮)に代わる合成皮革、フェイクファー(人工毛皮・模造毛皮)の需要が世界的に拡大。近年は特に、リサイクル素材や植物由来の素材といった環境への負荷を抑えた素材への関心が高まっている。そのような市場のニーズを受け、高島商事では高品質且つ環境負荷を低減したサステナブル素材の開発を続けてきた。今回新たに販売を開始する3種の商品は、高島商事が開発するサステナブル合成皮革・フェイクファーシリーズの第4弾となる。